資産価値に関するマンションのデメリット(千葉県/農業土木コンサルタント/57歳/女性)

私は千葉県に住む57歳の農業土木コンサルタントです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一般的に分譲マンションのデメリットは、建物の減価償却の期間が長く、土地の資産価値が低いという点にあります。分譲の一戸建て住宅の場合は、木造建築のことが多く、減価償却の期間は、鉄筋コンクリート建築の半分です。つまり、分譲の一戸建て住宅は、住んでいるうちに固定資産税の支払い額がどんどん安くなっていくのですが、分譲マンションの固定資産税は高いままという状態が長く続くのです。それでいて集合住宅ですから土地の所有面積は少なく、その分資産価値が低いです。つまり売却してもあまり大きなお金にはならないということです。その点分譲の一戸建て住宅は、建物の資産価値は比較的短期間で少なくなりますが、土地の資産価値は変わらず、手放せば相応の大きなお金が手に入ります。


このように、分譲マンションには固定資産税が安くなりにくいというデメリットと、高く売却できないというデメリットとがあるのです。しかしいくら鉄筋コンクリート建築だとしても、減価償却が全くないわけではありません。やはり住み続けているうちに、固定資産税は徐々に安くなっていきます。具体的に減価償却は48年なので、その間にどんどん安くなっていき、最終的に48年が経過すれば資産価値はなくなり、固定資産税はただ同然になります。また資産価値の低さも、売らずに住み続ければ問題はありません。将来手放す予定がある場合には、土地が高く売れる分譲一戸建ての方が有利というだけで、住み続ける場合には、デメリットにはならないのです。