耐用年数の長いマンションを選ぶには(石川県/歯科技工士/32歳/男性)

僕は石川県に住む32歳の歯科技工士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションにはどのくらい住むことができるのでしょう。鉄筋コンクリートでつくられたマンションの耐用年数は、減価償却の計算をするときに利用される法定年数は47年と定められています。実際のところは、40年程度で取り壊されるものもあれば、50年、60年持つと言われているものもあるのです。マンションの寿命は、建物の寿命です。耐用年数を左右する要素については主に3点あり、建物本体の劣化のしにくさ、入居後のメンテナンス、地震などの外的要因です。いつおこるかわからない地震に対策をするのは難しいですが、劣化しにくいように建てられており、入居後のメンテナンスがしっかりされている物件なら長持ちしそうということができます。


劣化しにくい建物かどうかは、施工とその後のメンテナンスで決まります。建物の劣化は鉄筋の劣化、すなわち鉄筋が錆びてしまうと劣化がすすみます。鉄は水分で錆びるので、鉄筋を覆っているコンクリートにヒビが入ると雨水などによりサビがすすみます。コンクリートは、施工時に水を混ぜる量が多いと柔らかく施工しやすいのですが、施工後に縮みやすくヒビが入りやすくなります。このようなことを一般の人では調べることが難しく、耐久性に優れた物件を見極めるのは至難の業です。そこで、建物をわかりやすく評価したものが「住宅性能表示制度」です。この表示をされているマンションならば、構造の安定性や劣化の軽減、維持管理などの項目について等級をつけて評価されているので、建物の知識がなくても耐久性に優れたマンションを選べるのです。