築年数で価値が左右されない一戸建て(長野県/バリスタ/31歳/男性)

僕は長野県に住む31歳のバリスタです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


築年数の古い一戸建て程、日本では敬遠される傾向にあります。日本では昔から30年サイクルで建て直しをして住む習慣があることから、築年数が経過し過ぎた物件の購入は敬遠されてしまうのです。しかし、最近ではその価値観を転換させようとする動きがあります。海外のように補修を重ねながら中古物件に大事に住み続けようとする取り組みです。家の建て替えの際には、大量の産業廃棄物が発生します。それがあちこちで起これば、環境にとってかなりの負担になります。また、新しい家を建てるにしても多くの資源を使用することになります。その悪循環を断ち切るために、最初から耐久性能が高い一戸建てを建てることが推奨されるようになりました。


こういった物件が増えれば、築年数の長い中古物件であっても高い価値を持ち続けることができます。補修しながら住み続けることで、一代だけでなくその子供の代も住み続けることができます。2009年には、長期優良住宅の普及の促進に関する法律が制定されました。これは、長持ちする家を建てて大事に住み続けることを支援するという法律です。こういった物件は、長期優良住宅という名称で呼ばれています。この法律が制定されてからは、都心部を中心に長期優良住宅が建設されることになりました。従来のような木造ではなく、寿命がかなり長いコンクリート造の一戸建ても多く作られています。この考えが広く根付いた場合、築年数で一戸建ての価値が判断されることはなくなるのではないかと考えられています。