僕は静岡県に住む68歳のスポーツドクターです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
築年数が30年を超えるような古い一戸建ての住宅の場合には、建物の価格はゼロになることも少なくありません。実際にはリフォームなどもしてあって、普通に居住するには問題ない物件であっても売買の際には価格はゼロになってしまいます。そのような古い物件をそのまま中古住宅として居住する目的で購入する人は少ないからです。一戸建てを購入するのですが、それは土地の取得が目的であって、建物は取り壊して建て直すことを前提にしています。売り手としては、建物の価値がゼロと言われると不満を持つこともあります。しかし、売買する価格としては無価値となってしまうのです。取り壊し費用を売買価格から差し引いて取引することもあります。
取り壊し費用を差し引く理由は、購入者は建物を取り壊して更地にしてから建物を再建築することになるからです。購入者としては更地にしてから購入したいのですが、売り手が売却直前まで居住していることが多いのでこのような取引になります。更地にすることを前提とした古い築年数の一戸建ての売買は、専門の不動産業者が仲介をすることによってスムーズに進行します。取り壊し費用を考慮して売買価格を設定するような場合に、その費用をどの程度で見込むのかも専門家に委ねることになります。当面はそのまま一戸建てに居住して数年後に取り壊して再建築する希望を持って購入する人もいます。そのような場合には売り手は建物にも少しは価格設定を望みますので不動産業者が双方の希望を調整します。