築年数が古いマンションの購入時の注意点(佐賀県/工業デザイナー/51歳/女性)

私は佐賀県に住む51歳の工業デザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


中古マンションを購入したい場合、築年数はとても気になることでしょう。ハイグレード物件が割安であったり、立地が一等地であったり、住民層が予め分かって安心だったり、中古マンションの利点は多くあります。ここで中古物件の検討に当たっての注目ポイントをまとめておきましょう。まず物件の耐震性です。1981年に建築基準法の改正があり、建物の耐震性が大幅に見直されています。これ以前の建物は旧耐震基準と言われており、現行基準で建設されたものに比べて耐震性が劣るリスクが高いのです。ここは築年数から簡単に判断できるポイントですから、是非覚えておいてください。次に物件のメンテナンス状態です。建物を適切に維持して資産価値を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。長期修繕計画に基づいたメンテナンスが適宜実施され、必要に応じて大規模修繕工事が実施されねばなりません。


そして必要なメンテナンスコストの確保です。必要なメンテナンスコスト考慮して修繕積立金が設定され、居住者の滞納が発生していなければ、その中古マンションは適切に維持管理されることになり、長期に渡って安心して住むことができます。しかし修繕積立金が高額になると新築時に販売しづらい、とディベロッパーは考えますから、安めの修繕積立金を当初設定し、その金額内で実施できる修繕計画が立案されているケースも多いのが実状です。この場合、本来行うべきメンテナンスが実施されず、築年数の割に建物の劣化を早める原因となります。周辺の同クラスマンションよりも修繕積立金が極端に安い場合、決してお得な中古マンションではありませんから、注意が必要です。