田の字型のマンションの間取り(千葉県/神職/57歳/女性)

私は千葉県に住む57歳の神職です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


ファミリータイプの分譲マンションの典型は3LDKで、南側にベランダがあって、北側に外廊下があります。外廊下に面した側の中央に玄関があって、そこから廊下がベランダ方向に向かってあり、居室の中心にダイニングスペース、キッチン、風呂、洗面、トイレの水回りがあります。その南側にリビングと洋間があって、その間の間仕切りは移動ができる形になっていて、来客などの際には広いリビングとしても使えるようになっています。この間取りでは、北側に廊下の両側に2部屋が配置されますので、その内1部屋を客間として和室にすることが多いですが、最近では和室のない全室が洋間の間取りも増加しています。これも日本人の生活様式の変化に対応するものです。


このような間取を田の字型などと呼びます。南側のベランダに面して2部屋ができますが、リビングが縦長になりますので、家具などの配置が難しい面もあります。窓のない部屋がないという利点がありますので、伝統的に行われている間取りです。マンションは両隣との間が壁ですので、長方形の居室の4つの面のうち、窓が取れるのは2面だけになるため、この田の字型が最も無難な間取になります。ただし、風呂、洗面、トイレには窓を設けることはできません。これらを北側の外廊下に面して配置することも不可能ではなく、水回りの換気のためには窓があることは良いことなのですが、多くの人の往来がある外廊下側の窓は開け放つことができませんので、水回りにはやや不向きです。