環境で異なる一戸建て住宅の耐用年数(京都府/キャラクターデザイナー/61歳/女性)

私は京都府に住む61歳のキャラクターデザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建て住宅は分譲や賃貸など様々な用途で用いられますが、価値観や生活様式が多様化した現在でも家族の生活の場として高い需要があります。一戸建て住宅に限らず、建築物には耐用年数が定められています。使用した建材や建築物の使用目的によって年数は異なりますが、一般的には安全な生活に支障をきたすほどの不具合に発展する劣化が生じるまでの期間を指します。頻繁に人や車両の出入りが多い物件や苛酷な環境に建てられた物件は劣化が早いので耐用年数が短く設定されています。その一方で、生活の場である一戸建て住宅は通常は使用された建材の劣化が生じるまでの期間に定められています。そのため、隙間風や床のきしみなどの軽度の劣化は生活に大きな支障をきたすほどではないので居住可能な物件として扱われます。


通常の一戸建て住宅は建材が劣化して居住に不適な状態になるまでの期間が長いのが一般的です。しかし、潮風が発生する海岸沿いや、排気ガスが立ち込める工業地帯などの物件は通常よりも耐用年数が短く設定されています。潮風や排気ガスは建材や金属の劣化を促進させ、僅かな傷やひび割れから急速に建物全体を傷めてしまいます。そのため、壁の塗り替えや設備の交換などを頻繁に行う必要があります。また、苛酷な環境の建物は建材そのものの傷みも早いので、リフォーム工事の回数も多くなる傾向があります。そのため、物件の維持費が高額になりやすい傾向があるので注意が必要です。一戸建て住宅は家族が安心して暮らすための場なので、耐用年数が過ぎた物件は避けることが大切です。