現在のマンションの地震に対する耐震性能(広島県/投資家/38歳/男性)

僕は広島県に住む38歳の投資家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


現在の建築物の耐震基準は1981年に制定された「新耐震基準」がもとになっていて、震度6強から震度7程度では建物が倒壊・崩壊しない程度とされています。この震度6強から震度7というのは関東大震災の震源地付近の地震の相当する揺れです。建物が倒壊・崩壊しないという言葉の定義は、人命が損なわれるような壊れ方をしないという意味なので、全く建物に被害がないという意味ではないことを覚えておく必要があります。さらに現在の基準では震度5強程度では、建物自体に損傷を生じない程度となっています。個のように、現在建てられているマンションは、関東大震災クラスの地震でも建物が崩壊して人命にかかわるようなことはないように作られています。


とはいえ、大地震の跡でもそのまま住める状態に保たれているかどうかは別問題です。命だけでなく、財産である建物自体もできれば損傷しにくいマンションを選ぶためには別の指標も参考にする必要があります。それは2000年に策定された住宅性能表示制度です。この制度を利用すると、新耐震基準の1.25倍、1.5倍の耐震性を持つ建物を見分けることができます。この新耐震基準の1.25倍(等級2)は学校や避難所と同程度、1.5倍(等級3)は消防署や病院と同程度とされていますから、財産を守るという観点では、等級の大きいものを選ぶようにするとより安心です。これから大地震が頻発することが予想されている地域では特に重要視しておきたいことなので、販売員などにきちんと確認してみてください。