僕は愛知県に住む65歳の野菜ソムリエです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
現在、日本におけるマンション市場では、新築物件も中古物件も販売件数が急増しており(前年比12.2%)、当然価格も上がっています。(前年比9.2%)特に首都圏では23.8%の上昇という高い数値が記録されています。これには主に4つの理由が考えられます。まず1つ目は、2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げされたため、その前の駆け込み購入があったからです。2つ目は、2020年に東京で開催が決定したオリンピックに向けた不動産価格上昇への期待感があるからです。3つ目は、株価の回復(景気の回復)による、個人投資家のマンション投資が積極的になったからです。そして4つ目は、円安を背景にした、海外(特にアジア地域)の投資マネーが流入したからです。
特に1つ目の、消費税率引き上げに関しては、前回の引き上げ(1997年に3%から5%へ)時には、現在ほどの上昇は見られませんでした。すなわち、他の3つの要素がかなり影響を及ぼしているのです。ここが、現在の日本のマンション事情の特徴と言えます。このような状況を前にして、「バブルの到来か。」と思う方もいらっしゃいますが、正直、まだまだバブルには程遠いです。しかし、マンション(特に中古)がお買い得であることには変わりなく、この状況はしばらくは続きそうです。しかし、それだけ需要が増えれば、価格が上がってしまって、この勢いに歯止めがかかりそうなものですが、そうなると、現在の所有者は「今だ」とばかりに売りに走り、市場には多くの物件が出回るので、それだけ選択肢が増え、購入者にとってはありがたい状況になるのです。