災害や収入面での一戸建て購入と賃貸住まい(山形県/プロデューサー/66歳/男性)

僕は山形県に住む66歳のプロデューサーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


固定金利型の住宅ローンを利用した、一戸建ての購入では、利用時に金利が確定しているので、毎月の返済額は安定しています。一方、家賃を払ってマンションに住む場合は、家主との関係もあり、変動リスクを回避するのは難しいです。定期借家契約によって借家を借りた場合であれば、契約内容によって一定期間の家賃を固定することは可能ですが、20年、30年などの長期にわたって固定するのは、理屈としてはありえるものの、あまり現実的とはいえません。これらのことから、安定性を求めるなら、一戸建てを購入したほうがよいといえます。地震や火災などの災害に見舞われた場合、賃貸マンションは、建物が倒壊、焼失してしまうと、自動的に賃貸借契約は失効します。


したがって、新たな賃貸住宅を探すことになります。一戸建ての場合は、住む家がなくなるという点では賃貸と同じですが、建物が倒壊、焼失しても住宅ローンは免除されません。災害に見舞われた人のなかには、従来の住宅ローンに加え、新規に建物を建てたり補修するために二重にローンを借りるケースもあります。災害リスクは購入派のほうが大きいといえます。ただし、事前に火災保険や地震保険に加入していれば、リスクを最小限に抑えることが可能です。収入面においては、賃貸マンションの場合、手元に残った現金を預貯金にすることで、利息を得ることができます。仮に年7%複利の金融商品に預け入れた場合、10年後に元本はほぼ2倍になります。ただし、これは高金利時代のことです。