構造物を設計する前提としての耐用年数(福井県/巫女/73歳/男性)

僕は福井県に住む73歳の巫女です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


構造物を設計する前提として耐用年数が挙げられます。この年数が明確でないと材料の選定が困難となりますし、メンテナンスの計画も成り立ちません。一般にマンションは鉄筋コンクリート構造です。海岸近くと内陸部では腐食環境が異なるので一律ではありませんが、内陸部の場合、一般に50年と言われています。現在から50年前というと昭和30年代後半に相当します。その頃に建設された構造物がそろそろ寿命というのは、首都高や東名、中央高速や東海道新幹線の建設時期と重ね合わせれば、しっくりくる人は多いのではないでしょうか。ちょうど昭和30年代後半の構造物があちこちでリニューアルされています。マンションを購入する際、耐用年数50年と覚えておきましょう。


住宅を購入する際、新築マンションを購入するのであれば、自分の年齢に50年を足せば耐用年数がわかりますし、50年後はかなりのメンテナンスコストがかかるはずです。もし中古マンションを購入するのであれば、新築時期を正確に把握することは重要です。もし海に近い物件であれば、もう少し耐用年数は少ないと思っておいた方が良いでしょう。コンクリートのかぶりが内陸と比べて大きめになっていますが、塗装部分の劣化等を考えれば、耐用年数は短いと思っておいた方が無難です。コンクリート構造物は、昭和30年代後半の素材と現在のコンクリート構造物の素材に大差はありません。そう考えれば、如何に技術が進化したとしても耐用できる年数は50年で変化はないでしょう。