新築一戸建てを購入する場合の2つのケース(北海道/建築家/54歳/女性)

私は北海道に住む54歳の建築家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築の一戸建てを購入する場合、建売住宅を購入するケースが一般的です。すでに建築済みなので間取りなどの設計に関わることができませんが、中には着工前の物件が売り出されていることがあります。そのような物件では事前の話し合いで設計を変更してもらえる場合もあります。あまり大きな設計変更はコスト計算をやり直す必要があるので無理ですが、多少の手直しならやってくれます。このような建築前の建売物件に行き当たったら運が良かったと思って、設計変更を申し入れてみる価値はあります。まれに建築途中の建売住宅でも、変更可能な部署については対応してもらえることもあります。このような物件は建築の構造部分の確認ができるので、安心感が増します。


また、建売ではなく建築条件付き土地という形で売りに出されているケースもあります。これは土地購入と建物がセットになっているもので、注文住宅に近いといえます。たいていの場合、土地の購入契約をしてから3ヶ月以内に建築工事請負契約をすることになります。この期間内に契約できないと、土地の契約は白紙になってしまいます。注文住宅の場合は自分で設計プランを立てられるのですが、建築条件付きの場合にはある程度の設計プランが決まっていることがあります。またいくつかのプランが用意してあって、その中から選ぶ型式のものもあります。この場合はどの程度まで自分の意見が入れられるのかを、土地契約を結ぶ前に確認しておく必要があります。