僕は三重県に住む74歳の照明技師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
新築一戸建ての内部を見学しにいった際にチェックしておくべき事の一つとして、建物の傾きがあります。これは購入の前に調べておかなくてはならないとても大切なポイントです。建物が大きく傾いているといずれ建具などに支障をきたし、扉などの開閉が出来なくなるといった悪影響が考えられます。建物に傾きがあるどうかは、リビングや洋室の壁や床などで確認するのが一番分かりやすいかと思います。それ以外にも和室の床でチェックすることが出来ます。よくテレビ等で見かける床にビー玉を転がして建物の傾きを調べる方法はフローリングの部屋が多くなった最近の住宅ではあまり有効ではありません。では、実際に建物の傾きを調べるにはどのようにすればよいのでしょうか。
一番確実な方法は水平器を使って部屋の傾きを調べる方法です。住宅の専門家はレーザータイプのものを使用して調べますが、さすがにそこまで専門的なものは用意できないので、ホームセンターなどで売っている水泡タイプのものを使用しましょう。傾きの計測結果は1000分の3とか、1000分の6というような数値で表されます。1000分の3であれば、1メートルで3ミリの傾きがあるという事です。1000分の3未満であれば問題ありませんが、1000分の6になると、将来重大な欠陥が発生する恐れがあります。1000分の6の傾きならば注意していれば傾きを感じる事が出来ます。水平器の数値が大きかったときは壁や基礎にひび割れ(クラック)がないか注意してみるようにしましょう。