新築マンションとは、不動産業界の傾向は(長野県/録音技師/72歳/男性)

僕は長野県に住む72歳の録音技師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産用語でいうところの新築マンションとは、完成後1年未満でかつ、完成以来誰も入居したことのない物件ということになります。というのも不動産広告のルールとして、完成後1年を経過すると入居者がいたことがあるか否かにかかわらず「新築」という言葉が使えないからです。したがって2014年9月の時点でいうなら、2013年の10月以降に竣工し、今日まで住んだことのある者がいないマンション、となります。最近の新築マンションの特徴はというと、ひと言で言い表すのは非常に困難です。なぜなら個々の物件がきわめてバラエティに富んでいるからです。あえて言うなら、そのバリエーションの豊富さこそが一番の特徴であるといういうことになります。


この傾向には、2つの背景があります。1つは社会の成熟化に伴い、価値観が多様化してきたことです。機能性一辺倒でなく、服装や調度品などと同様に住まいも個性を楽しむためのものとして認識されるようになってきているのです。もう1つは、購買層の多様化です。以前の新築マンションといえば終身雇用のサラリーマンが定年までにローンを返済し終わるくらいの年齢でで購入する、というスタイルを標準的なモデルとして価格設定を行い、間取りや広さもその世代の平均的な家族構成に合わせて設計されていました。しかし最近では晩婚化と女性の社会進出に伴って独身者が購入したり、高齢者世帯が社会インフラの整った都心に回帰したりといった多様な動きが見られます。そのため、新たに建設されるマンションも幅広い購買層に対応するようになってきています。