新築と中古で異なるマンションの価格算定(熊本県/ビル管理技術者/34歳/男性)

僕は熊本県に住む34歳のビル管理技術者です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの価格はどうやって決められているのでしょうか。新築の場合は、電気などの公共料金と同様の、いわゆる原価方式になっています。つまり、用地取得にかかった費用に、建設費用、広告費などの販売費用、を加え、そこに設計や販売にかかわる業者の利益を上乗せした価格が、新築マンションの価格となります。とはいえ、この利益の幅は、景気動向や競合他社の情勢などにより多少は増減します。不動産業界の景気は、他業種の景気に先行する、という説がありますが、特に新築マンションなどは企画から実際の販売までに時間がかかることに起因しているといえます。一般消費者としては、供給件数の動向や周辺物件の取引価格の動向から妥当か、といった程度のチェックをして、あとは自分たちの予算内かどうか、を考えればよいと言えます。


中古物件の場合は、いささか事情が変わってきます。マンションは耐用年数が伸びてきています。また、近年では、70年代や80年代以降に大量に供給されたマンションが、が中古物件としてかなりの量流通しています。不動産、特に中古物件の場合、同じものが二つとないため、その評価方法は専門家の間でもある程度の幅で算出していることが多いです。例えば、周辺の取引事例から、1500万円位で売りに出してみた場合に、そこで買い手がつけば成立します。なかなか買い手や引き合いがなければ、業者は価格を段階的に下げて反応を見ます。サイト等で同じ物件を追っていると、一度に二割程度値引きされているのを目にすることもあるでしょう。このように、中古物件の場合は、あくまで自分たちにとってその物件がその価値をもたらすか、という観点から精査して決定することになるでしょう。