僕は鹿児島県に住む45歳の為替ディーラーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
定期借地権付き住宅とは、借地の上に建っている住宅のことをいいます。単に借地とはいわずに、定期という呼称があえて冠されている理由は、1992年8月1日から施行されるようになった新借地借家法の適用を受けるためです。旧来の借地権との大きな違いとしては、契約期限が到来したら必ず返さなければならない、という基本原則が貫かれている点にあります。一見当たり前のように考えられますが、旧来の借地権では、いろいろな事情が重なり合って、いったん相手に土地を貸してしまうと、なかなか返してもらえないことが多いという状況が生じていました。それが是正されたわけですが、旧来の借地権の下で、土地を借りている人が現在でも多く存在しています。
そのため、現状では新借地借家法と、旧来の借地権が並存するという変則的な状況になっています。住宅を購入した人にとって、定期借地権付き住宅の最大の魅力は、所有権付き住宅に比べて、安い価格で手に入れることができる点にあります。定期借地権付き一戸建てと、周辺の所有権付き分譲一戸建てとの価格を比較しば場合、全体では所有権付き一戸建ての、およそ50%から60%未満の価格で、取得できる割合が最も多いです。そして、平均ではおよそ56.6%です。したがって、仮に所得権付き一戸建ての分譲価格4000万円の場合は、定期借地権付き一戸建ては4000万円の56.6%という計算から、2264万円で取得できる計算になります。