年収500万円での新築一戸建て(茨城県/速記士/74歳/女性)

私は茨城県に住む74歳の速記士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マイホームが欲しい。それも一戸建ての。賃貸の更新時期に無料の住宅情報誌を読んでいて、ふと考えた。一度覗いてみるだけ・・・そう思ってぴかぴかの一戸建て住宅を見学した。そこには今時分の住んでいる賃貸とは似たようでまったく異なる豊かな空間が広がっていた。美しいシステムキッチン、機能がたくさん付いたお風呂。窓の大きさまで一つ一つが違う。まるで違う世界だった。販売員さんに勧められて、とくかく計算だけでもしてみようと思った。自分の年収を書き込む。だいたい500万。そんな自分でも買えるのだろうか。不思議に思ったが、今の低金利や返済の仕方で、十分買える年収だと試算してくれた。このお城が自分のものになる、そう思っただけで人生が変わるかもしれないとわくわくした。


それからというもの、少しの貯金を頭金にして契約。判子ひとつで終わる作業になぜ今まで躊躇したのかと悔やむくらい、事は簡単に進んだ。一戸建て、それはとても高価なものだが、ちゃんとした知識があったらそう臆するものでもないことだと知った。契約の範囲内での壁紙、書斎の造り、ちょっとしたコーナーまで設けた。今では自分専用のスペースからは庭も望める。自分の年収から家賃より安い金額で、お城が手に入った。このことは自分の自身にもつながった。休みの日には、無駄に出かけることも無くお気に入りのスペースで自分のために時間を使うという最高の贅沢を手に入れた。一戸建てというのはこうも違うものか。借り物では埋められなかったものを、自分は手にしたのかもしれない。