私は茨城県に住む47歳の裁判所職員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一般的に、マンション価格の2割程度の頭金を用意できると、その後の住宅ローン返済を無理なく続けていくことができると言われています。しかし、2割の頭金を用意できる人はそう多くありません。実際には、もっと少ない金額しか用意できていない状態でマンション購入に踏み切る人がたくさんいます。また、頭金ゼロの人でも利用できるローン商品を用意している金融機関もたくさんあります。現実的なことを考えると、少ない頭金しか用意できなくても、すぐ購入するようにした方が有利になる局面が存在します。たとえば、金利や物件価格が上昇傾向にあるような場合です。そのような場合には、貯金が貯まるのを待っていると、かえって金利負担が大きくなってしまう可能性がありますので、急いで購入した方が得になります。
でも、あまりにも頭金が少ないと、希望する金額の融資を受けられない可能性が出てきます。金融機関は、ローン申込者の支払い能力に応じた融資しかしてくれませんので、年収額によってはローン審査で落とされてしまうおそれがあるのです。しかし、全く方法がないわけではありません。たとえば、共稼ぎ夫婦の場合には、2人の収入を合算して住宅ローンを組むという方法があります。1人分の年収額では心もとなくても、2人分を合わせれば結構まとまった金額になるというケースは、実際にかなり多いです。夫婦双方が連帯債務者として契約の当事者になる方法と、一方が契約者となってもう一方が連帯保証人になる方法の、2種類があります。どちらの方法を選ぶかによって、住宅ローン減税制度の利用法が変わってきますので、注意することが必要です。