私は鹿児島県に住む42歳の教諭です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションの購入を検討するとき、その耐用年数は気になるものです。マンションの耐用年数は37年、などという説も耳にしますが、これはあくまで実際に取り壊したマンションの平均なので、それよりも前に建築されて現存している多くのマンションが含まれていないのです。日本でこういった種類の建物が普及しだしてからまだ歴史が浅く、また、当初のころと現在では建築資材の質や種類、工法などが変わってきていますから、今建てている物件が実際に何年持つのかは、明確には分かりません。ですが、100年以上とする説も多く、また実際に築80年の鉄筋コンクリートマンションを、さらに60年は持つようなリノベーションを施した例なども見られます。
中古物件の場合はもう少し話が複雑になります。メンテナンスや大規模修繕の有無の記録や、建設当時の建築基準等によって寿命は変わりうるからです。例えば、コンクリート自体はまだ使えても、ひび割れなどで中に雨などが入ってしまうと鉄筋が錆びてしまいます。コンクリートが皮膚のようなものだとすれば、鉄筋は血管のようなものです。錆びてしまうと、寿命には悪影響なので、検査、修繕を行い適切な時期にコンクリートのひび割れなども直してきたか、が重要になります。修繕記録などは、リフォーム済みで売り出されている場合、リフォームの際にも状態が分かりますし、不動産会社がリフォームをして自ら売る場合は修繕記録を必ず持っています。出来ればその時に使用した書面を見せてもらうと確実です。