私は山梨県に住む68歳の評論家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
割安感と高付加価値、これが昨今の消費者の志向でしょう。これはもちろん分譲マンションの購入希望者にあっても例外ではありません。そこで出てくる有力な選択肢が、敢えて定期借地権付マンションを選んで購入することです。そもそも定期借地権付マンションも建物自体は所有権ですから、土地と建物共に所有権の一般分譲物件と比べてもグレード感に何ら遜色はありません。立地条件にもよりますが、同エリアの同レベル一般分譲物件に比べ、分譲価格は6割~8割程度とコストパフォーマンスが高いのが特徴です。定期借地権の契約上、期間満了後の更新はできない仕組みのため、期限付きの所有であるというネックは存在していますが、最低でも50年間は住み続けることができますから、人生80年として十分な期間であると思われます。
それでは、定期借地権付マンションの魅力は何でしょうか。一言で表現すれば、所有と利用の良いとこ取りができる、これに尽きるでしょう。最近の国土交通省の調査によりますと、供給された定期借地権付物件の専有面積は、80平方メートル以上90平方メートル未満が全体の25%以上を占めます。これは完全所有権の一般分譲タイプに比べて明らかに広い、ゆったりした物件が多いことを意味しています。さらに定期借地権付物件の地主は寺院や総合病院であったりする場合が多く、いわゆる一等地の立地が多いのが特徴です。それでいて2割~4割程度は安く購入できる訳ですから、割安感と同時に高付加価値を追及する昨今の消費者の目を引かない理由がないのです。敢えて定期借地権付マンションを購入するという選択肢、十分に一考に値すると思われます。