多いほうが後が楽な不動産の頭金(島根県/クレーン運転士/67歳/男性)

僕は島根県に住む67歳のクレーン運転士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産の頭金と言えば、物件価格の20%を目安にとよく言われています。最近では、不況を反映してか、頭金なしで買えることを謳った広告も頻繁に目にするようになってきました。頭金の一番の実質的、経済的な役割としては、金利負担を軽減することにあります。不動産は一般に大きな買い物になりますから、ほとんどの場合、住宅ローンを組むことになります。このローンは非常に長期にわたりますので、金利負担が重いのです。色々なサイトに、シュミレーションができる計算機等がありますので、金額や金利、返済期間を入力して試してみると、頭金の多少によって支払総額が相当変わることが分かります。また、頭に入れておきたいのが、残しておく現金です。


不動産の購入時には、通常、まとまった現金が必要になります。登記にも現金が必要ですし、業者への仲介手数料や、中古で購入した場合はリフォーム代などもかかります。新築の場合であっても、マンションなどの集合住宅であれば、入居時から管理費や修繕積立金といった経費がかかってきます。新居に合わせて家具を購入したり、引っ越しにお金がかかったりもするでしょう。また、入居後はローンを長期間支払っていくのですから、団信ではカバーされない離職や賃金の下落といったことも起こりうることです。そうした場合に備えて、ある程度の貯蓄は残しておくべきでしょう。準備できる頭金の額から物件を探す際には、現金で支払う諸経費と、半年から一年分くらいの生活費も念頭に入れておくとよいでしょう。