私は香川県に住む34歳の棋士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションの購入時に頭に入れておきたいのが、「地震が起こった場合でも大丈夫なマンションを選ぶ」ということです。これを耐震性というのですが、これを判断する大きな基準があります。それは、購入する物件が昭和56年6月以前の着工か、以降の着工かという事です。なぜならばこの昭和56年6月で建築基準法の構造計算の仕方が変わっているため、昭和56年6月以降着工のマンションは耐震性が高いと一般的にいえます。ですので、マンションを購入する際の一つの目安として、平成56年6月以降着工のものを選ぶのも良いと思います。昭和56年6月以前着工の物件を購入する際には建物の耐震診断の結果を見てから購入したほうが安心できると思います。
また、地震に対する耐震性といってもその種類は、耐震構造、制振構造、免震構造の3つに分けられます。耐震構造とは建物自体を強く頑丈に作り、地震の揺れを受け止めて耐えるのが耐震構造です。制振構造とは建物の壁や柱などにダンパーと呼ばれる制振装置を組み込み、地震の揺れを吸収する構造です。ダンパーが動くことで力を熱エネルギーに変え、揺れを小さくします。耐震構造に比べて揺れを20%~30%減らすことができます。免震構造とは建物の基礎にゴムなどでできた免震装置を設置し、地震の揺れを足元で吸収する構造です。建物が長くゆっくりと揺れることで建物が損傷したり家具が倒れにくくなります。最近のマンションは免震構造で作られる事が多いようです。