僕は山形県に住む53歳のメイドです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
これだけ地震が頻発する国は世界でも稀ですが、私たち日本人は地震対策に大きなウェイトを置かねばなりません。かつての阪神淡路大震災の時も、この度の東日本大震災の時もいくつかのマンションが倒壊しました。昨今のブームで、新築中古を問わず分譲マンションを探していらっしゃる方は多いですが、ここでシッカリ地震に強い物件とはどんなものか、基礎的なことを頭に入れておきましょう。まず地震に強いマンションとは、建物に余計な力がかかることのない形であることが大切です。上空から見てほぼ真四角の物件や、地下室のある物件は地震に強いです。これらは長年の研究により実証されていて、一級建築士など建物のプロは皆知っていることです。では逆に、地震に弱いマンションとはどのような形態なのでしょうか。
それは上空から見るとL字型の物件、渡り廊下のある物件、そしてピロティがある物件(いわゆる下駄履きビル)です。これらは構造的に不利であることが、既に証明されています。もう一つの大切なポイントは、1981年以降に建設されたマンションが望ましいということです。現在の耐震設計基準は1981年に改定されたものであり、それ以前と区別するために新耐震設計基準などと呼ばれます。平成7年の阪神淡路大震災の折は、1981年以前に造られた旧耐震設計基準物件の被害は甚大で、新耐震設計基準の物件では被害は比較的軽微であった事実があります。これを受けて耐震改修法が施行されることになり、耐震性向上のための改修工事ならば、その改修で建築基準法に不適合となっても、特例として認められる特別措置がとられることになりました。このように明らかに地震に強い分譲物件も存在しています。