地震に強い免震マンション(山口県/看護助手/74歳/女性)

私は山口県に住む74歳の看護助手です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの構造手法のうち、地震の損傷を軽減する可能性を秘め、もっとも先進的な構造手法といわれるのが「免震」です。免震とは、地盤と建物との間に免震装置を設置して地震のエネルギーを吸収し、揺れを建物に伝えないようにする構造のことです。一般に地震のエネルギーを数分の1にまで軽減するといわれ、免震構造の建物の中にいれば、揺れる速さがゆっくりになります。揺れが軽減されれば、建物の被害が抑えられるだけでなく、家具の転倒などを防ぐことができ、人命も助かる可能性が高くなります。免震構造の建物は、一般的な耐震の建物に比べ、さらに上の効果が期待されており、最近のタワーマンションは免震つきであるケースが増えています。


しかし、免震構造には課題もあります。免震構造は耐震構造に比べ建築費が5%ほど高くなり、コストがかかるため、普及率はそれほど高くありません。また、中小の地震では作動しなかったり、液状化するような地盤には向かないなどの制約もあります。ただし、免震構造であれば大震災が起きたときでも建物の損傷が小さくてすむので、補修費用が安くなるメリットがあります。また、免震構造の場合は建物の柱や梁を大きくする必要がなくなるので、階数が高くなればなるほど、逆転して建築費が安くなるケースもあります。現在のマンションは寿命が長くなり、それだけ大きな地震に遭遇する可能性も高くなっています。長い目で見れば、安心して暮らせる免震マンションの方がお得といえます。