僕は愛媛県に住む45歳の写譜屋です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
地震大国の日本では、住宅を選ぶときに地震の揺れに対抗することができるかが大きな着目点となります。一戸建てはもちろん、マンションとなると特に心配する人が多いです。マンションは背が高くなればなるほど大きく横に揺れますし、避難する際も無事に下まで降りられるか心配になります。そのため、最近は安心して居住してもらうために、地震に強い構造のマンションが多数作られてきています。マンションは使う材料によっていくつかの構造に分けることができます。鉄筋コンクリート(RC)造り、鉄骨(S)造り、鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)造りなどに分類できます。この中で一番多く見られて有名なものは、最初の「鉄筋コンクリート造り」です。
鉄筋コンクリート構造は、「鉄筋」と呼ばれる鉄の棒を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたものです。鉄筋が持つ短所をコンクリートが補い、コンクリートの短所を鉄筋が補うというように、お互いがお互いをカバーし合あう組み合わせとなっています。鉄筋の特徴は、「熱に弱く、引っ張りには強いが圧縮力には弱い」ということです。一方で、コンクリートは、「アルカリ性なので耐火性があり圧縮力に強いものの、引っ張る力には弱い」という特徴を持っています。これら二つの特徴が合わさることで、マンションに必要な強度を持つ優れた構造を生み出すことができます。また、型枠に流し込んで作るので、比較的形の自由度が高いという点で特徴もあります。