地震に強いマンションが人気です(鹿児島県/酪農家/72歳/男性)

僕は鹿児島県に住む72歳の酪農家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


東日本大震災以降は地震のリスクに対する関心が高まっていることから、耐震構造のマンションに人気が集まっています。新築マンションの多くは耐震構造になっており、その点をアピールして販推進をしています。基礎部分にゴムダンパーを入れた免震装置が一般的ですが、梁や壁の制震も増加しています。耐震構造にすることによって、建築費が増加しますので、それだけ分譲価格は高くなりますが、購入者は価格よりも安全と安心を重視する傾向にあります。大手のデベロッパーが手掛ける新築マンションで耐震構造になっていないものはほとんどありません。購入者はそれでも地震保険に加入しますし、管理組合は共用部分の地震保険を必ず付保しています。


過去に建築されたマンションでも、住民の合意によって耐震工事を実施することがあります。新築の時に耐震性を備えるよりも後から追加工事をする方がコストは高くなりますが、万一にも大地震が発生した場合のことを考慮して管理費の中から耐震工事費用を支出したり、住民が新たに費用負担を公平にしたりして耐震工事を実施するケースが増加しているのです。マンションの所有者にとって、耐震性を備えることは資産価値の向上にもなります。また、工事の内容によっては、地震保険の保険料の割引制度を利用できる場合もありますので、費用負担があっても経済的なメリットも得られます。大手の建築会社は耐震工事の実施を管理組合の役員に対して働きかけています。