私は北海道に住む43歳の大学教員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
2011年3月、日本を未曾有の災害が襲いました。沿岸部における津波の被害はもちろんのこと、埋立地においては液状化現象がみられるなど、地盤のゆるさによる被害が続きました。日本は自然災害の多い国であるため、住居エリアの選択においても水害や地震による被害状況を想定しなければなりません。マンションにおいては階層によって揺れの大きさが異なります。高層マンションは大きく揺れると言われていますが、そうすることにより地震による力を発散させ倒壊を防ぐという効果があります。エレベーターがとまり、自力で上がり下りしなければならない状況もあるため、高層階の人は日頃から非常階段などの避難経路を確認しておく必要があります。
マンションにおいては住居エリアもさることながら、耐震機能や震災時における対応、また近隣におけるコミュニティ形成が有事の際に支えになります。大規模な災害が生じたエリアでは、地域のつながり、コミュイティが形成されているエリアの方が情報の共有や相互の助け合いが成り立ったため、被害が少なかった、復旧が早かったなどの報告があげられています。都心では近隣づきあいが希薄になっていますが、日常においても例えば子育ての助け合いなどでサポートが得られるなど、近隣同士の付き合いは煩わしさがある一方、非常時や子育てにおいては大きな支えとなります。こういったことをうけて、地震被害を最小限にする建築技術やファシリティを用いるだけでなく、このような住居内コミュイティ形成を促す、ソフト面のサポートも注目を集めています。