地震によるマンションの耐震性能の歴史。(群馬県/音楽評論家/25歳/女性)

私は群馬県に住む25歳の音楽評論家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションといわず、人の住む場所としての住居の耐震というのは長い歴史があります。長いといっても地質学的にいったらかなり短い事になりますが、あくまで、人間の生死を基準にしたときの歴史ということで見ていきます。はじめに制定された耐震というは。1960年(昭和35年)でありましたが、まだまだ、人の命を守り財産を守るレベルではなかったのです。その後、新潟や十勝沖で地震が発生し被害出し、更に、宮城沖で今の半分ほどの耐震性がかなったために、大きな被害出したことを受けて、その状況を分析した結果、耐震性を向上させることになったのが、1979年(昭和54年)法規を含めた大改正になったのです。その後、1981年以降(昭和56年以降)、耐震性は強化される事になりましたが、法律的な裏づけがないままで自主的な運営が任されたままだったのです。


それから、日本海中部地震や北海道南西沖地震を経て、阪神淡路地震が起こることになったのです。このときにわかったことは、1980年以降(昭和55年以降)にできた建物というのは、全壊がほとんどなく、耐震性の必要性というのが、はじめて認識されることになりました。この阪神淡路地震の分析を進めることで、2000年(平成12年)の法規の大改正ということになったわけです。この平成12年には、やっと基礎の大きさや鉄筋の規定、筋交いや柱などの金属物の補強が、法制化されることになったのです。このように、マンションにおいても、2000年以降に建てられた物件については、現在の耐震基準のもとに設計施工がされているので、耐震性能については問題がなく建てられており、この基準の1.5倍で設計・施工されている建物は、学校や消防署というようになっています。