南向きの一戸建ての思い出(宮城県/会計士/65歳/女性)

私は宮城県に住む65歳の会計士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


私は子供のころに南向きの一戸建てに住んでいました。私が3歳のときに両親が周りが田んぼだらけの場所に、新築の家を建てたのです。それまでは小さいながらも賃貸暮らしの日々が記憶に残っているのですが、子供がのびのびと遊ぶこともできず、両親もストレスを抱えていたようです。そんな小さいながらも新築の一戸建ての家には庭がありました。それほど大きくはなかったものの、30坪ほどあったために、一部はキャベツ、白菜、にんじんといった家庭菜園をし、残りには柿、栗、さくらんぼ、イチジクといった果実類を中心に植えていました。そして、季節毎に収穫することができるようになると、自然の恵みのありがたさを感じることができる日々を送っていました。


そういった日々の中でも、特に印象に残っている出来事があります。少し外が肌寒くなって来たころには、南向きの日当たりのよい部屋でぼうっとしながら寝転んで雲の動きを見ていることが好きでした。外は寒くともこの場所だけは日が照っている限りは、冬でも暖かく、ほっとできる場所でした。目をつぶり、空を見上げると、まぶたを通して伝わる太陽の光は、何かに守られているような感覚で、忘れることができない思い出になっています。そんな記憶があるために、大きくなった現在、家を買うときにまず気になるのが南向きのくつろげる部屋があるかどうか、という点です。利便性など、家を購入する要素は数あれど、私にとっては重要なポイントといえます。