私は神奈川県に住む50歳の内閣官房長官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
南向きの新築一戸建てのデメリットを強いて挙げるならば、土地の価格が高いということくらいです。よく「南向き信仰」という言葉を耳にするくらい、南の方向を向いてる家は好まれます。やはり家は、風通しのいい「南向き」が良いと思います。そのメリットについて、ご紹介します。まず、建物の南側に大きな開口部や窓があると、一年を通じて、昼間の時間帯に建物の中が明るくなります。それに、冬になると特に、建物内に陽光が差し込みやすくなるので、室内が暖かくなり、光熱費の節約にもなります。また、ベランダや洗濯干場が南側にあると、洗濯物は乾きやすくなります。つまりまとめると「冬でも日中は、明るくて暖かく、昼の間は照明の必要がなく、暖房もほとんど使わずに済むので、光熱費の節約になります」ということなどがメリットです。
ヨーロッパなど北欧では、経度が日本より高い地域が多いので、「日光を浴びる」ことに対する欲求が、日本よりも強い傾向があります。休日に公園に行くと、大勢の人が日光浴をして過ごしています。しかし、家に関しては日本で言われる「南向き信仰」ということは、それほどありません。それは、ヨーロッパの住宅は石造りのものが多く、壁が建物の重量を支えているために、壁に大きな開口部をつくりにくいからです。窓はあくまで小さく、家自体に{〇〇向き」という概念はありません。日本は、木造住宅の伝統があり、柱が建物の重量の多くを支えているので、壁に大きな開口部をつくりやすいのです。故に、大きな開口部である庭に面した縁側は、南向きがいいということが定着したといわれています。