分譲マンションにおける事業主と販売会社(福井県/ノンフィクション作家/70歳/女性)

私は福井県に住む70歳のノンフィクション作家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


分譲マンションを販売している不動産会社には、企画から販売まで全て行っているところと、販売を販売会社に業務委託しているところがあります。チラシやパンフレットに、売り主である事業主と、販売代理会社である販売会社が書かれていたら、それは販売を委託しているということです。販売会社は、事業主である会社の系列会社の場合もあれば、まったく別の会社のこともあります。不動産会社の信用度を調べるにしても、販売会社ではなく、事業主を確認することが大切です。販売会社の仕事は、モデルルームの案内から契約やローンの手続き、引き渡しまでです。それ以降の責任は、事業主にあります。販売会社は大手不動産会社の系列でも、事業主からあまり聞いたことがなく、小さな会社の場合が少なくありません。


事業主が直接販売をしているか、系列の販売会社を使っているケースのほうが安心できるといえます。自分たちの会社のブランドイメージを大切にしているので、分譲マンションを購入後に、アフターサービスや定期点検など、住み始めてからの対応もしっかりしていると考えられます。最近では、異業種の大手企業がマンション分譲事業に参入しているケースも増えています。通信や鉄鋼など、大手企業も少なくないですが、そうしたケースでは、自分の販売部門を持っていない会社もあり、販売を業務委託している場合もあります。その場合は母体がしっかりしているので安心です。また、建設会社がどこかということも、販売会社と同じように重視する必要があります。