分譲マンションという単語の意味(栃木県/測量技師/27歳/男性)

僕は栃木県に住む27歳の測量技師です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


分譲マンションとは、頻繁に耳にする言葉でありながら、その正確な意味は知らない人も多い単語です。分譲でないマンションとはどんなマンションか、と問われると答えられない人も多いかと思います。「分譲」とは、土地を一括で購入した者が、幾つかに分割して(場合によってはそのうえに建物を建造し)それぞれを売却することを指します。ですので、売地や一戸建ての場合にも使われる言葉です。様々なケースがありますが、どの場合でも、一つの不動産だけを売却する場合、この単語は使われません。そうなると、集合住宅の場合、分譲でない物件が存在するのだろうか、と疑問に思われる方もいることでしょう。この場合は、賃貸物件との対比からこの言葉が使われているのです。


つまり、一つの集合住宅全体を一人が購入または建築して、各部屋を賃貸に出す場合を念頭に置いているのです。昔は、賃貸の集合住宅と言えばより簡素な造りの、今で言うアパートやハイツであることが圧倒的に多かったため、マンションであれば当然分譲だろう、と言えたのですが今ではそんなことはありません。居住するつもりで購入し、その後転勤などの事情で賃貸に出すオーナーも多いのです。購入者が居住することを前提とした物件であるため、初めから賃貸に出すことを想定して建築された物件に比べると居住性に優れた物件が多いです。普通に自分たちが入居することを前提に購入するマンションであれば、それほどこだわる必要のない単語だと言うことも出来ますが、知っておいて損のない単語です。