価格は高くても天井が高いマンションを選ぶ(新潟県/絵本作家/42歳/女性)

私は新潟県に住む42歳の絵本作家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


専有面積は同じなのに、実際に内見すると広く感じる物件と、狭く感じる物件があります。両者の違いは天井高の差から来ている場合が多いです。天井の低い物件はいくら専有面積が広くとも圧迫感があり、逆に天井が高ければ開放感を感じます。つまり、絶対的な面積だけでなく、人間が感覚的に感じる広さも考慮しないと、快適な住空間にはなり得ない、ということです。分譲マンションを購入される際には、予め専有面積だけでなく、天井高も必ず確認されてください。また天井が高いマンションはリフォームがしやすい大きなメリットがあります。床から天井までの高さが十分にあるため、床面を少し上げて床下に空間を作ることが可能です。この空間を活用すれば、通常では難しいとされる配管工事や水回りの配置換えも比較的容易に行うことができます。


さらに高さに余裕があるので、室内の段差を高い方に揃えてやり、バリアフリー化することも可能です。高齢期の住宅としても対応しやすくなります。一方、天井が高いマンションの唯一難点は、比較的販売価格が高くなることです。例えば本来ならば11階建てのマンションが建てられるのに、天井が高い設計にすると10階建てに抑えられるような場合では、分譲戸数はその分減少します。言わずもがな、1戸当たりの販売価格は高くなる所以です。仮に階数が減らない場合でも、天井が高い分の資材コストは余計にかかるため、どうしても1戸当たりの販売価格は高めになりやすいです。ここまで見てくると、少々価格は高めになっても、天井の高い物件を購入するメリットは十分にあると言うことができます。