使用されている素材の劣化スピードが寿命にかかわる(高知県/行政書士/35歳/女性)

私は高知県に住む35歳の行政書士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


鉄筋コンクリート造りのマンションであっても、建ててから長い年月が経てば劣化してきます。もちろん木造建築の建物に比べれば、使用されている素材の劣化スピードが格段に遅いですから、適切なメンテナンスを施している限り50年や60年は軽く寿命を持たせることができます。海外へ行くと、築100年を超える建築物をたくさん見かけますので、もっと耐用年数が長いだろうと考えられるのですが、確たる証拠がありません。なぜかと言うと、日本国内にマンションという建築物が誕生してからまだ50年程度しか経っていないため、実際にどれくらいの寿命を期待することができるのかを判断できる実例が存在していないためです。ですので、100年位の耐用年数を期待することができると言っている専門家もいます。


ただし、実際に日本国内で建てられたマンションの多くが築30~40年経った時点で解体され、建て替えられています。壊されている建物の中には、地震などの被害を受けて壊さざるをえなかったようなものも存在していますが、まだまだ躯体が使える状態であるのにも関わらず、建て替えられている場合がかなり多いです。なぜそのようになっているのかと言うと、初期に建てられたマンションには、給排水管設備がコンクリートの中に埋め込まれてしまっているものが多いためです。給排水管の寿命は建物の躯体よりもかなり短めですので、25~30年経った時点で交換する必要があります。しかし、コンクリートの中に埋め込まれてしまっているために、建物自体を壊さなくては給排水管の交換ができないようになっているのです。しかし、最近のマンションであれば、そのような心配はなくなっています。