介護を考えた一戸建ての選び方(三重県/レコーディング・エンジニア/72歳/男性)

僕は三重県に住む72歳のレコーディング・エンジニアです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


子どもは小さいころ、親は何でも出来る頼れる存在だと考えます。しかし、時間と共に子供の体力は親に追いつき追い越していきます。これは、いずれどの家庭にも生じることです。それで、家を購入するときには、将来の変化を見越しておくべきです。将来の変化には、良いものもあれば残念なものもあります。残念な変化の筆頭は、親の介護でしょう。力強かった親の介護をするのはつらい経験です。では、介護が始まるときを見据えると、どのような家の選び方がいいのでしょうか。選択肢に出来るのは、一戸建てです。一戸建てで二世帯で暮らす場合には、いろいろな検討が必要です。二世帯双方が気持ちよく暮らすためには、何が理想の形といえるのでしょうか。


ある人たちは、二世帯住宅を建てるときに、二世帯が完全に分かれるタイプの家を建てます。もちろん、そのような選択も出来ます。可能ならば、二世帯がそれぞれの生活のペースを保てるほうが心地よく暮らせるからです。一日の間に何度も顔を合わせると、不必要ないざこさの原因となる場合があります。しかし、二世帯が完全に分かれたタイプ以外の選択肢もあるのです。それは、広々とした一軒家です。2世帯の家族が入り混じって暮らします。このタイプのメリットは何でしょうか。親が本当に年をとって、いろいろなお世話がいるようになった時に役立つのです。親の介護が必要になったときには、家の中で顔を合わせやすいほうがお世話がしやすいからです。