中規模地方都市の分譲マンション事情(山形県/舞台監督/71歳/女性)

私は山形県に住む71歳の舞台監督です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


長引くデフレ不況からようやく脱出の萌芽が出てきたのを受け、中規模地方都市でもマンション建設が増えています。8%への消費税増税前のかけこみという意味での需要創出も建設ラッシュの一因でしょう。多くは自分の永住の場所として、またはオーナーとしていずれ貸し出す目的で購入するなど、多種多様の立場での需要が高まっています。土地が比較的安い地方都市では永住の場所としての購入は、都会よりも多くはありません。でも、戸建ての余裕のある間取りや、マンションならではのメリットを生かした個性ある分譲タイプが販売される傾向にあります。駐車場が確保されているのは当然として、入居者用の図書室やカラオケルームまでもがあるマンションも誕生しています。


例えば、戸建ての庭のような感覚で野菜を育てる楽しみをもてる屋上菜園や、入居者用のゲストルームを当然のように設けている分譲マンションが増えています。購入者のために、戸建てに引けを取らないように設けられた言わばサービス面でも充実という、かつては考えられなかった遊び要素の取り入れが際立って増えています。戸建てはどうしても、土地の販売価格との関係で、町の中心部よりもより郊外に住宅街ができやすい傾向があると思います。対してマンションは、生活利便性のより充実した街の中心部の地域に建っていることが多いので、戸建て以上のメリットも併せ持っているとも言えます。住む町選びから始まる、選ぶ楽しさを提供してくれる物件が多いです。