中古マンションの傾きを確かめる(富山県/地質コンサルタント/33歳/男性)

僕は富山県に住む33歳の地質コンサルタントです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築のマンションを検討し始めると、別の選択肢も頭をよぎります。それは、中古の物件です。新築は、当然ながら値段が高いです。それゆえに希望の立地などをあきらめないと、予算が足りないことも出てきます。そこで浮上してくるのが、中古物件です。値段が大幅に安くなるので、希望の立地近くに物件を見つけやすくなります。では、中古マンションを見る際には、何に注目するべきでしょうか。まずは、そこが新品ではないことをよく理解しておくべきでしょう。新品ではないので、物件そのものに痛みが生じているのです。問題は、痛みの程度です。生活に支障を与える程度の痛みが発生していないかを確認する必要があるでしょう。たとえば、物件の傾きをチェックします。


部屋の床に、ボールやビー玉などを置いてみます。傾きがひどい場合は、それらが自然と転がり始めます。その場合は、目では気づかないかもしれませんが、部屋が傾いているということになります。傾いた部屋でずっと暮らすと、体調にも好ましくない影響が及ぶことがあります。また、傾きがあると、部屋の備え付けの家具にも影響が出ます。キッチンの棚の扉などが、開けにくいことがあるのです。扉の枠が多少なりともゆがむと、それを開けるのに支障が出るということです。これは扉の油が足りないという問題ではなくて、根本的な問題なので難しいところです。建物そのものが傾いている場合、家の断熱性にも影響が出ます。家のドアや窓に隙間が生じやすくなるからです。