私は神奈川県に住む73歳の納棺師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
どうせ家を買うなら安く買いたい、と誰もが思うものです。しかし、実際には不動産の値引きは難しいと言われています。それは、その家を立てた業者が自分たちの採算にあうように値段設定を行っているからです。もちろん、築年数が長ければ長いほど、その家の価値も減っていくので、その分値段が下がっていくことはあります。しかし、まだ最初の方の段階で値引き交渉に応じるほど、不動産売買は軽いものではありません。業者にとっては、値引きしてまで売るよりも、値段が落ちる直前まで粘ってでも、元の値段のまま買ってくれる人を待つほうが得なのです。それでは、そのような業者が相手でも、少しでも安く買うためにできることをしないければなりません。
それには、まず業者との関係を密にすることです。業者にとって、その家の買い取り手は赤の他人です。いくら強く懇願されても、同情を誘うような身の上話を聞いても、赤の他人のために値引きなどしたりしないのです。それよりは、「この人だったら、少しぐらい気持ちを組んでやってもいいかもしれない。」と思わせるような間柄になっておく方がよいのです。そして、値段を安くしたい理由を事細かく説明することや、どの程度までの値段であれば購入できる、等と具体的な数字を示すことは、業者もその背景を想像しやすく、幾分その交渉に応じてくれる確率も高くなります。業者にとって、値引きしてでもこの人には売りたい、と思わせることができれば勝ちです。