不動産の選び方について(宮城県/建築士/72歳/女性)

私は宮城県に住む72歳の建築士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


良い家、良い部屋を見つけるためには、不動産屋の選び方が重要です。不動産屋というものは、管理業者と仲介業者の二種類に大きく分けられます。ただし、そのなかには両方を兼ね備えているものもあります。管理業者とは、大家そのものであるか、大家から依頼されて部屋を管理している業者のことです。大家に近い立場なので、家賃の交渉をしたり、そのほかの要望を伝えたりしやすいというメリットがあります。仲介業者とは、管理業者から部屋の情報を集めてお客に提供する業者のことです。たくさんの管理業者から情報を集めているので、さまざまな部屋を探すことができます。手数料や家賃の交渉をするうえで、管理業者のほうがお得なのかといえば、そうとも言いきれません。仲介業者であっても管理業者に対して家賃交渉できますし、管理業者から直接借りても、手数料はかかるからです。


良い不動産屋かどうかは、接客を受けてみるまで分かりません。一店舗だけで決めるのではなくて、数店舗まわってみてから決めることが重要です。また、友人や知人が住みたい街にいる場合は、その人に尋ねてみるのが近道です。それができない場合には、一日に何店舗かまわってみます。午前に一軒、午後に二軒とすれば、一日に三件程度まわれます。一店舗につき一時間半から二時間くらいの時間をとっておくと、スムーズに見学が進みます。予約してから店に行くと、他の物件も用意してくれているというような、やる気に溢れた営業がいるのが良い不動産屋の特徴です。また、現地の見学でたくさんの部屋を見せてくれるのも良い特徴だといえます。その場合には、不動産屋に行く前に、現地の最寄りの駅で待ち合わせて行くと時間の節約につながります。