私は富山県に住む27歳のファンドレイザーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
不動産の買い時はいつか、ということになればこれは当然のことながら販売価格が安いとき、ということになります。さらにローンの金利も低いときであれば言うことなしです。しかしこの2つはたいがい時期が重なります。というのも景気が低迷して需要が落ち込むと、不動産をはじめとするモノの価格は下がってきます。すると政府・中央銀行は消費や設備投資を刺激するために政策金利を低めに誘導します。この低金利政策がそのまま市中銀行等の貸出金利に影響するのです。ただし価格低下と金利低下はまったく同じタイミングで起こるとは限りません。というのも不動産は用地の取得から建築計画の策定、そして施工まで一定の時間を要するため、景気動向が価格に反映されるまでにタイムラグがあるからです。
つまり景気が下降して経済がデフレ状態に入っていたとしても、まだ物価が高かった時期に土地や建築資材を確保していた場合は、販売会社は価格をあまり下げてしまうと利益確保が難しくなってしまいます。逆に不況が長引いた後の回復期において建設される一戸建てやマンションなどは、物価の安かった時期に確保した土地や資材等が用いられるので同時期の不動産以外のモノの物価水準と比べると相対的に低価格となります。これに対してローンの金利は、政策金利の変動とほぼ歩調を合わせて推移します。したがって一般的な傾向としては、不動産価格は金利の低下よりも少し遅れて下がり、金利の上昇よりも少し遅れて上がることになります。この両者のバランスを見極め、さらに自分の購買能力を考えることで人それぞれの買い時を見つけ出すことができます。