不動産の固定資産税の税率が示す意味(滋賀県/中学校教員/56歳/女性)

私は滋賀県に住む56歳の中学校教員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産を購入すると毎年、固定資産税を納める必要があります。固定資産とは建物と土地、並びに償却資産のことです。償却資産は門や塀などとなります。対象は毎年、1月1日の時点で登記簿謄本に土地建物の所有者として登記されている人です。税率は一律、課税標準額の1.4%です。課税標準額とは簡単に言えば固定資産の価格のことなのですが、実際の売買価格ではなく、独自に定めた価格になります。ただ、この課税標準額というのは少し厄介なのです。マンションと一戸建てが同じ販売価格の場合、税率はマンションの方が高くなります。同じ販売価格なのに税率が違うのは誰が考えてもおかしな話ですが、この違いを生じさせているのが他ならぬ課税標準額なのです。


なぜ、マンションの方が高いのかというと、マンションは通常、鉄筋コンクリートで造られていますから一戸建てよりも丈夫だと判断されているからです。誰もが出来る限り納める税金は低くしたいと考えていますから、固定資産税の税率のことを考えるとマンションを購入することを躊躇してしまうのかもしれませんが、税率が高いことを必ずしも消極的に考える必要はないのです。税率が高いということは、価値あるものだと評価されているということでもあります。従って、財産が多くあるということになるのです。せっかく高いお金を払って購入するのですから、価値が残った方が良いのは当然です。もちろん、家計に優しいのは税率が低い一戸建てです。しかし、税率が高いからといって悪いとは一概には言えないのです。