不動産の各種価格に関するもの(静岡県/カーデザイナー/62歳/女性)

私は静岡県に住む62歳のカーデザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産とは、「土地およびその定着物のこと」です。土地の価格には、一般的な取引額のほかに、さまざまな行政目的に従い、いくつかあります。公的なものとして①公示価格、②基準地価格、③路線価、④固定資産税評価額があります。①の決定機関は国土交通省や土地鑑定委員会で、実施目的は「地価公示法」に基づく一般の土地取引額の指標となるものや、公共事業用地取得基準ともなります。実施時期は毎年1月1日時点で、3月下旬頃に発表されます。②の決定機関は都道府県で、実施目的は一般の土地取引額の指標となるものや、公共事業用地取得基準ともなります。実施時期は毎年7月1日時点で、9月下旬に発表されます。③の決定機関は国税局で、実施目的は相続税や贈与税等を算出する際の基礎になります。毎年1月1日に評価替えを行い、8月に発表されます。


最後に、④の決定機関は市町村(東京23区については東京都)です。実施目的は固定資産税や都市計画税、不動産取得税、登録免許税等の算出基礎になります。そして路線価のない地域ではこれに倍率を乗ずることで相続税評価額としています。実施時期は3年ごとに固定資産税評価基準によって、1月1日現在の価格評価を行います。概ね①の70%が目安となっています。また、不動産の鑑定評価の手法には3つあります。一つ目は対象不動産の再調達原価について減価修正を行って求める原価法です。二つ目は多くの事例から選択し、事情補正や時点補正、各要因比較を行って求める取引事例比較法です。そして三つ目は、対象不動産が将来生み出すであろうと期待される純収益の現在価値の総和を求めることにより価格を求める収益還元法です。