不動産の値引き交渉のポイント(千葉県/騎手/52歳/男性)

僕は千葉県に住む52歳の騎手です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


不動産は大量生産の規格品ではありませんから、決まった価格はないと考えるのが妥当です。ほとんどの売主は、あらかじめ高めの価格で売り出すので、買主は交渉次第で値引きさせることが可能です。実際、中古マンションの成約価格は、売出価格よりも首都圏で6%、中部圏や近畿圏で10%も低いというデータがあります。もっとも、竣工したばかりの人気物件では、値引き交渉は難しいと考えられます。交渉しているうちに、他の買主が契約してしまう可能性が大きいからです。逆に竣工から1年ほど売れ残った物件は、交渉の余地が大いにあります。マンションも一戸建ても、竣工から1年間を経過すると中古物件となり、価値が下がってしまうからです。


値引き交渉は必ず購入申込書を書く前に行ないます。ふつう購入申込書には、購入金額が明記されているからです。また前もって不動産の売却理由を聞いておくと、交渉の手がかりになります。急いで売却したい理由のある売主は、強気で交渉しても応じやすいと考えられるからです。交渉の際は、値引きしてほしい理由を具体的に挙げるのがコツになります。親の介護や子どもの教育にお金がかかるといった情緒的な理由でも構いませんし、ローンの返済額をシミュレートして理知的に説得する手もあります。いずれにせよ高圧的にならず、良い人だと思わせることが大切です。なお住宅ローンや火災保険料なども、仲介業者が勧めるものを契約するより、自分で探したほうが多くの場合は得になります。