不動産の値引きの見極め方(京都府/書道家/70歳/女性)

私は京都府に住む70歳の書道家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築で分譲される不動産が値引きされることがあります。他の購入者との関係で通常は実施しないのですが、値引きされていることもあります。その場合には、背景を確認したいものです。大規模開発の場合には、どうしても売れ残るものがあります。数十、数百の戸数の分譲をした場合に、分譲業者としては早くその現場を終了したくても、僅かな売れ残りがあるために完売になっていない場合があります。マンションの1階にあって、そのマンションの中では日当たりが最も悪い居室だけ売れ残っているような場合に、値引きをして早期の完売をすることがあります。モデルルームなど販売現場が残っていると販売コストがかかるからです。このような物件はお得な掘り出し物です。


一方で、新築の分譲なのに不動産の値引きをする理由が、建物の建築を開始した後で、近隣に産業廃棄物の処理場建設の計画が出てきた、葬儀場の建設計画が判明したなどの場合もありますので、十分な注意が必要です。分譲業者が売買契約の際の重要事項として説明しなければならない範囲に入っていない場合には、値引きの理由に気付かないで購入してしまうこともあります。消費税の駆け込み需要が一段落してしまったので、購入者のメリット感を出すために消費税のアップ分だけ値下げをしたような物件もありますが、これはお買い得と言えます。価格が下がったことだけを喜ぶのではなく、購入を検討するのであれば、その背景まで十分に確認したいものです。