僕は大分県に住む29歳の学芸員です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
不動産とは、動かない資産のことを指します。民法86条でも「土地およびその定着物」と定義されています。つまり、固定されて動かせないものをそう呼ぶのです。一般的には土地や、その上に建てられている家やビルなどを思い浮かべるかと思われますが、実は木や温泉なども同様なのです。ちなみに、不動産以外のものは全て、動かせる資産という意味で動産と呼ばれています。日本では土地と建物は別の不動産として扱われているため、土地と建物の所有者が違うという場合もあります。また、土地および建物の管理、売買、賃借を行っている組織は不動産会社、または業者と呼ばれており、新しく住まいを探すときには、必ずと言って良いほどお世話になっているでしょう。
不動産の代表格といえば、土地かと思われます。マンションと違い、一戸建てを購入する際には土地も別物とは思えない方も多いでしょう。購入する時や売る時、住んでいる時でも土地の価格変動が気にかかる方も多いでしょう。一言で地価と言っても、実は地価には複数の分類があるのです。まずは公示地価、基準地価と呼ばれるものです。前者は「全国の都市計画区域の約10万キロ㎡を対象に約3万地点の標準地点について、2500名強の鑑定士に委嘱して鑑定評価」したもので、後者は都道府県が同等の調査を行い、「都道府県基準地標準価格」として毎年7月1日時点の土地価格を公表しています。路線価とは、国税庁が相続税評価額を決めるための指針として使用しているもので、「公示地価」の8割程度の価格です。