僕は長崎県に住む33歳の空間デザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建て住宅の選び方は間取りやデザイン、住環境などありますが、忘れてはならない重要なポイントは他にもあります。それは床下の状態です。床下は普段の生活で目にする場所ではありません。しかしここの状態が家全体に大きな影響を与えることがあります。湿気の問題です。床下の構造が良くないと湿気が溜まりやすい状態になります。するとカビが発生しやすくなります。床下の建材を痛めるだけでなく、人体に悪影響を与えることにもなります。目に見えるものではない為、原因に気づくことが遅れるケースもあります。また湿気はシロアリを呼び込む原因にもなります。大切な財産は湿気が原因で様々なリスクにさらされる可能性があります。床下の構造や状態は十分に吟味したほうが良いでしょう。
もう一つ忘れてはならないのが様々な自然現象への備えです。耐震性については多くの優れた設備や構造ができ、標準装備しているところも増えてきました。しかし近年では竜巻や大量の降雪による被害なども出るようになりました。気候の変化により住宅に及ぼすリスクが増えてきたのです。新築住宅であれば、建材や資材などの老化による耐久性の心配はないでしょうが、特に中古を購入する場合には様々なリスクを念頭に検討しなければなりません。場合によっては一部工事が必要になるケースもあるかもしれません。素人で判断が難しい場合にはプロに診断をゆだねることも必要です。住宅の耐久性は命に係わる問題になります。リスクへの備えを怠らず、満足のゆく一戸建て住宅を選んでください。