私は佐賀県に住む72歳の鋳物工です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建て購入の際は、事前に隣家の土地との境界線を明確にしておきましょう。この境界線を示す標識は、四隅にコンクリートの杭や金属の鋲などで打たれています。物件を見学するときは、建物の内部だけでなくこれらの境界線の標識も必ず確認しましょう。標識の位置はたいていは測量図に記載されていますが、もし記載がないときはすぐに建設業者に依頼してしっかりと標識を打ってもらいましょう。中古の物件を購入する場合は、隣の家との境界線はとくに慎重に確認する必要があります。このような物件の場合、境界線を示す標識がなくなっていることも時々あるからです。標識がなくなっている場合は、隣家の住人にも立ち会ってもらったうえで、あらためて境界線を確認するようにしましょう。
中古の一戸建ての入手を考えている際は、境界線の確認はできる限り物件を買う前に行うのが望ましいです。こうしておけば、購入後に隣家と境界線をめぐってのトラブルを抱えずにすみます。物件の見学のときには、敷地と道路の勾配の向きも忘れずに確認しておきましょう。勾配が敷地から道路に向かっていれば問題はないですが、逆の場合はその物件を買うのは避けたほうがよいでしょう。雨水や下水がどのように流れていくのか、その経路もチェックしておきましょう。これらの排水経路をチェックしておけば、災害時などに何か問題が起きたときも迅速に対処しやすくなります。できれば、電気や水道のメーターの位置も、住む人や検針の人が様子を見やすいところにあるか確かめておきましょう。