私は鹿児島県に住む68歳の左官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建て住宅を購入するほとんどの人は、住宅ローンを組むことになります。この住宅ローンは、長期間に亘るため、金利やその他の条件次第で支払総額に大きな差が出る商品です。この商品は、大きく分類すると以下の三種類になります。一つ目が、(完全)固定金利型のローンです。フラット35などは耳にすると思いますが、この「フラット」というのは、金利が一定水準に固定された状態を指しています。固定金利型のローンは、いわば返済期間中の金利リスク(金利が変動することで、借り手または金融機関が損失を被るリスク)を金融機関が負うことになります。その分、変動金利型に比べると高めに設定されています。このタイプは、リスクを一定に抑えることを第一に考える場合に適切と言えます。
この固定金利型を、今後の金利上昇が見込まれる場合に適切です、といったフレーズも見かけますが、その場合には、金融機関はすでにその予測される金利の上昇を見込んで、それでも利益がでるような金利を設定しているのです。ですので、固定金利型の最大のメリットはむしろ、家計管理のしやすさや安心感といった点にあると言えます。次に、変動金利型ですが、これは、半年ごとに金融機関が市場の金利を見直し、それを5年ごとに住宅ローンに反映させていくものです。金融機関が金利リスクを完全に負わない分、金利は固定よりも低めに設定されます。変動金利型はリスクが高いという意見もありますが、借り換えが可能である場合、金利の上昇局面で固定金利型に借り換えることでメリットを享受することが可能です。もう一つのタイプが、固定期間選択型です。当初の3年や5年は固定、その後変動になります。