僕は鹿児島県に住む71歳の宝飾デザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
住まいをめぐるテーマとして、賃貸マンションに住み続けるか、一戸建てを購入するかという選択肢があります。総支出を比べると、一戸建てを購入したほうが多いです。初期の取得費用も含めて、4000万円の一戸建ての場合は30年間でおよそ5476万円、対して月額賃料が12万円の賃貸マンションでは30年間でおよそ4512万円となり、1000万円ほどの差が出ます。1000万円といえば、購入時に支払った頭金と諸費用の合計である自己資金に相当する額です。そのため、一戸建てか、賃貸マンションかという比較は、手元の現金を支払って一戸建てを獲得するか、現金を手元に残して賃貸マンションを借りるかと言い換えることもできます。
ただし購入した場合は、30年間で住宅ローンを返し終わります。そのため、その後は住宅の修繕費などにかかるだけで、支出は大幅に減少します。一方、賃貸マンションではこれまで通り、月額賃料を支払い続ける必要があります。また住宅ローンを借りる際には、団体信用生命保険へ加入するケースが多く、世帯主が亡くなった場合は、住宅ローンの残債は保険金によって全額支払われますが、賃貸の場合は世帯主が亡くなっても、家賃を払い続けることになります。その他に、住宅ローン金利の変動や、家賃の変動などの不確定な要素もあります。両者ともに変動リスクはありますが、購入派は住宅ローンのタイプを選ぶことで、金利変動リスクを回避することが可能です。