僕は長崎県に住む66歳のミュージシャンです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
日本の一戸建てのほとんどは、木造住宅です。鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの一戸建て住宅も、最近ではよく見かけるようになりましたが、やはり新築される約8割が木造住宅です。なので、築年数が20年から30年経過した一戸建ての多くも、木造住宅ということになります。木造住宅の耐用年数は、20年もしくは22年です。この耐用年数は、税務上の資産としての耐用年数なので、20年以上経過した住居に住むことができない、あるいは、価値がないというわけではありません。20年以上経過した木造住宅に住む人もたくさんいますし、利用できる状態の住宅が、そのほとんどです。ちなみに、新築で木造住宅を購入した場合、住宅ローンは35年利用することも可能です。耐用年数が経過しているからといって、建物の価値がゼロというわけではありません。
税務上の資産としての耐用年数についてですが、木造住宅以外ではどうなのかを、ご紹介します。まず、鉄筋造の場合には、19年から34年と幅があります。これは、使われている鉄筋の厚さによって変わります。次に、鉄筋コンクリート造の一戸建ての場合には、47年となっています。これはあくまでも税務上の年数です。一戸建て住宅を売りに出す場合、新築後10年程度経過すれば、建物自体の価値はほとんどないものとして、取引されるケースが多いようです。最近、「長期優良住宅普及促進法」や住宅の「長寿命化促進税制」などにより、長寿命化住宅の普及も活発化しているため、戸建て住宅の寿命は延びつつあります。長寿命化住宅でなくても、メンテナンスをしっかり行えば、35年の住宅ローンが終わっても建物はまだまだ住むことはできます。